黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
<< March 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • 「変わらないもの、変わるもの。」成人式を迎えた皆さん方へ。
    深沢清 (01/03)
  • 今日見た夢の話 〜誇るべき先輩〜
    深沢清 (05/29)
  • 飲み屋のお姐さんに嫌われない方法〜嫌われる7つの振る舞いを避けよう〜
    光 (09/15)
  • 若者よ、失敗を恐るな。
    光 (07/06)
  • 新しいことをやる人々は、周りにエネルギーを与えてくれる。
    光 (06/25)
  • 新しいことをやる人々は、周りにエネルギーを与えてくれる。
    深沢清 (06/25)
  • ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全奇跡 前間孝則著 読了。
    光 (06/03)
  • ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全奇跡 前間孝則著 読了。
    深沢清 (06/03)
  • 農協は地域でなにができるか -大分大山町農協の実践- 矢幡治美 著 読了
    光 (05/05)
  • 農協は地域でなにができるか -大分大山町農協の実践- 矢幡治美 著 読了
    深沢清 (05/05)
にほんブログ村参加してます。
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
映画 「日本国憲法」(ジャン・ユンカーマン監督)鑑賞
ポレポレ東中野で上映されているのを知りつつも、なかなか足が運べていませんでした。
本日挨拶された山上徹二郎プロデューサーによればGW期間中は満席の入りだったそうです。

この映画は、戦後60年目である2005年に公開された映画です。
当時小泉首相は、自衛隊をイラクに派兵し、憲法についての議論が深まっていました。

小泉首相、ブッシュ大統領の演説等の言葉を織り込みながら、
アメリカ、沖縄、シリア、フランス、中国、韓国など様々な場所の
有識者から、日本国憲法そして憲法9条に関するインタビューを集めた作品です。

日本国憲法の議論が、第二次安倍政権発足後、再び盛んになりましたが、
そうこの映画が公開された翌年が第一次安倍内閣が発足し、
憲法改正の手続きに関する法律が制定されるなど、大きく憲法が動き出したタイミングなのです。

日本国憲法といえば、日本でしか生活していない国民にとっては、
日本だけの存在でしかないと考えがちです。
しかしながら、この作品の識者のインタビューから浮き上がってくるのは、
世界の中での日本国憲法の存在です。そう、この憲法は戦争放棄、主権在民を明言した、
1946年の交付時点では世界でも大変先進的な国のかたちでした。そして今も。。。

しかしながら、現実的には長いアメリカ追従の政治によって、有名無実化していることを、
沖縄の人を始めとするインタビューされる人々は、とても残念だと口を揃えています。

今、改めて日本国憲法の前文を紹介したいと思います。
-------------
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 
日本国民は、恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から
永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
-------------

そう日本国憲法は、ここに明記されているとおり、
国家が太平洋戦争によって多くの命を奪ったことを悔い、
二度とあのような惨禍が起きないことを前提として、
国民がそれを実現することを誓う文章なのです。
決して誰かに与えられているとは書かれておらず、不断の努力を必要とすることを謳っています。

この映画でインタビューに答える人は、アメリカの軍事国家に疑問を抱いている人ばかりで、
なおかつ、その方針に追従して、せっかくの戦争放棄憲法を持つ日本が誤った方向に進んでいることに、
どうして気が付かないのかとメッセージを出しています。

その中でも、私がもっとも感銘を受けたのは、アメリカ海兵隊として沖縄に来て、
そのままアメリカに帰らずに日本に移住することになった、C・ダグラス・スミスさんの以下の言葉です。
以下、2004年5月3日新宿LOFT/PLUS ONEでの講演の一部です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本社会は半世紀以上戦争をしていないんですよ。戦争に関わっていないんです。
私はアメリカ国籍だから、私の国と私の社会は、次々、次々戦争をしている。
戦争をやるのがね、アメリカに住んでいると当たり前になっているわけです。常識なんです。
日本にいると戦争しないことが常識なんです。暗黙の平和常識があるわけで、平和は当たり前、当然。

憲法9条ができてから、いまのところ自衛隊は、国家交戦権のものでひとりの人間も殺したことはないわけなんです。
それは、憲法9条の最終的な目的だと思います。
だから、そういう意味で、憲法9条は傷だらけで、いたんでいるけれども、まだ生きてて、
まだ成功しているわけです。ひとりの人間も国家交戦権のもとで殺されたことはないのです。

日本国憲法は主権在民の原理ですので、主語は、文法的な主語は、「われわれ日本国民は」、ということですよね。
だから国民から政府への命令というかたちになっているわけなんです。主権在民ってそういうことなんです。
だから政府を作り直すから、政府はこれをやっていいよ、これをやってはいけない、こういう権限をもたさない、と。
憲法ってそういうものなんですよね。国家の権力を抑えるために憲法を作るわけなんです。

そのまんなかに憲法9条があるわけなんです。戦争はやってはいけないんです。
戦争をなるべく避けたほうがいい、じゃないんですよ。これ、いいアイディア、とかじゃなくて、
提案、じゃなくて、戦争をする権利、権限、権力を政府にもたさない、ということなんです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本人自身がこの事実に気が付かずに、他国からの危機意識ばかりを煽られ、
自国での原発事故後の対応や在日外国人差別にはなんの根本的な対策も見いだせない状況が続いています。

もっと日本人、私たち自身が生活していけるということはどういうことなのか考えてみてよ!!!
日本国憲法をじっくり読んでみると、そんなメッセージが吐き出されているように感じたこの映画でした。
JUGEMテーマ:法律
評価:
島多 惣作,竹井 正和,ジャン・ユンカーマン,松本 薫
フォイル
¥ 1,470
(2005-04)
コメント:是非憲法について考える際に読んでいただきたい。そして出来れば映画も見てほしいです。

読書 | 00:04 | comments(0) | - | - | - |
コメント
コメントする









 

(C) 2020 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.